ミルクールに本拠を持つフランスの名門Jerome Thibouville Lamy(ジェローム・ティブヴィル・ラミー)の工房で1900年代初期にMICHEL-ANGE GARINIにより製作された楽器と推定されています。



熟練した職人達の分業体制で製作されたバイオリンは、現在の工作機械で削り出す様な量産品とは異なり、音色はとても伸びやかで繊細かつクリアな響きが印象的です。



JTLの工房は19世紀終わりから20世紀前半にかけて、多くの種類の弦楽器を製作したことで有名です。当時、フランスの中からJTLブランドの楽器や弓を製作するために職人が集められました。



ラベル
『MICHEL-ANGE GARINI』


Body：358mm
Upper：169mm
Center：111mm
Lower：207mm



上質な木材が年月を積み重ねており、豊かな炎を想起させるワインレッドのニスの色合いが特徴的で、一枚板の裏板にはメイプル材の杢目が美しい状態で表れています。


数十年前に英国楽器店で50万円程で購入したフレンチバイオリンです。
国内の弦楽器専門店ではJTLバイオリンの相場は70万円前後の値付けとなり、状態の良い作品で100万円以上で取引されることもある非常に人気のあるメーカーです。



およそ100年以上前に製作された楽器であるがゆえ、全体的に年代相応の擦れ傷やニスの剥がれ、表板に3,4箇所ほど浅い割れ、側板に剥がれの修理跡など見られますが、修復済みで演奏可能な状態となっております。


バイオリンケースを緩衝材と段ボールで梱包した上、発送いたします。