南北朝時代(北魏)
幅約 6.5cm 高約 12.5cm

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犬の俑です。
尻尾を丸め、ちょこんとお座りした姿が
型押しによって表されています。

犬は人間との付き合いが最も長く、
人間社会と密接に関わってきた動物です。
中国では古代から死者を守護するための
犬殉葬がおこなわれていました。
漢代になると犬は猟犬・番犬・食用犬・
祭祀用など様々な役割が与えられ
墓には犬俑が多く埋葬されました。

本作品は胴輪の朱色がよく残っています。
胴輪は、犬が愛玩され、死後も番犬としての
役割を託されていたことを意味します。

耳や背中に経年によるカケがあります。
おっとりとして気迫に欠け、
番犬にしては少々頼りない風采ではありますが
傍らに置いておきたい愛らしい作品です。


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