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情熱の真空管、木村氏（ぺるけ氏）設計の差動ライン・プリアンプをベースに製作しました。
【本差動ライン・プリアンプの特徴】・ゲインは最大2倍程度で、CDやDAC、デジタル音楽プレーヤーとメインアンプの間に接続するのがお勧めです。・メインアンプは管球式またはソリッドステートを問いませんが、信号入力インピーダンスは50KΩ以上を推奨します。・ハムノイズは聴こえないほど極小であり静粛なアンプとなっています。
【ミュート回路】・差動アンプの性質上、電源ON／OFFに過渡的なノイズが発生します。・ぺるけ氏の記事と同様に、CDSカプラーを用いたミュート回路を用いてノイズ音とスピーカーへのダメージを防いでいます。
【LOWブースト】・LOWブースト・ボリュームは小型のスピーカーなどで120Hz以下の重低音を楽しめるように付けました。・数段階の調整ではなく、気に入った増強量を調整できるようにボリューム可変としました。・最大で+8dB（3倍）程度の増強量で、反時計回りに絞った場合はフラットな特性となります。
【電源回路】・ぺるけ氏の記事では電源電圧変動が出力に出てしまうため出力コンデンサーを当初の2.2uFから0.68uFに変更してあります。・本機ではB電源(+187V)を定電圧化しており、超低域の通過も可能な大容量2.2uFとしてあります。・ヒーター電源も定電圧化しおり、異なるヒーター電流の球でも抵抗値等の変更の必要はありません。・6DJ8(ECC88)／6922,CCa(E88CC)／7308(E188CC)はヒーター電流に違いがあり、それぞれ365mA／300mA／335mAとなります。・ヒーター電源は12Vで2本直列接続をしていますので、必ず同種の真空管2本をお使い下さい。
【真空管】・今回は球ですが、アンペレクスの6DJ8/ECC88（Aフレーム、ディンプル・ディスクゲッター）を挿したものになります。・「晴れた日の春風のような爽やかさ」と評される球です。・シルク印刷の違いはありますが、特性が揃ったものを挿しています。
【外形寸法】・幅150mm×奥行230mm×高さ130mm（突起部を含む）
【参考・試聴動画】・本差動ライン・プリのではありませんが、テレフンケンECC88／CCaの差動プリの動画アップしました。・幾分、音が飽和しているようなので、ご参考程度に参照下さい。・https://youtu.be/9BbCf_uldpU