商品説明
Roland S-550 Digital Sampler

Ensoniq MirageやAKAI Sシリーズなどサンプラー発売が相次いだ80年代後半、Rolandから発売された本格サンプラー「S-50」の2Uラックマウント版です。

メモリがS-50の倍となりサンプリングタイムやトーン（32→64）／パッチ（16→32）が倍増、パラアウトも倍増（4→8）するなど機能強化も図られています。

当然Sシリーズのデータが読み込めるので、現代でも膨大な数が入手可能なSシリーズのライブラリーをそのまま活用できます。

12ビットサンプリングながら内部処理を16ビットで行うことで高音質が図られています。実際ロービット感というよりツヤのある良い音が特長に感じられます。

【状態】
以下のメンテナンスを行い、出品時点で正常動作を確認しています。

１．USB-FDDエミュレータ
・FDDをUSB－FDDエミュレータに換装してあります。フロッピーディスクが不要となり、USBメモリに保存した膨大な数のディスクイメージをディスク交換することなく使用できます。

・エミュレータ本体の7セグLEDディスプレイはOLEDディスプレイに換装、3Dプリンターでブラケットを作成して内部できっちり固定してあります。ディスク名やディレクトリ名の表示が可能で、情報量が圧倒的に違います。

・スイッチ付きロータリーエンコーダを追加、ディスクのブラウズ／選択やディレクトリの移動などの操作性が格段に向上しています。

・圧電ブザーを追加、FDDの動作音をシミュレートします。

２．外部ディスプレイ出力
・S-550は映像出力端子を装備しており、デジタルRGBモニタやテレビを接続して多くの情報を表示することができます。 しかし今となってはデジタルRGBモニタは現実的ではないですし、コンポジットビデオ入力（黄色い端子）のあるテレビも少なくなってきました。

・本機は（アナログコンポジットではなく）デジタルRGB端子からアップスキャンコンバータ（アプコン）を介して、VGA端子経由で一般的なPC用の液晶ディスプレイに接続することができます。デジタルRGB出力なのでカラーです（アナログコンポジットはモノクロ）。

・アプコンは本体下部にあるオプションのSCSIインターフェイス（本機には付属しません）増設用スロットに内蔵しています。見た目スマートで良いのですが、SCSIボードは取付けできなくなります（取り外しは簡単です）。

・アプコンの電源は、本体内に専用の電源を増設して給電するようにしました（本体の電源基板には手を入れていません）。アプコン用の外部電源（ACアダプタ）を必要とせず、本体の電源スイッチでON／OFFします。

・ご希望により、アプコンを内蔵せずお届けすることもできます。ご落札後に取引ナビからお知らせください。ご自身の環境に合わせて設置方法を工夫したり、アプコンをお好きなケースに収めたりするのも楽しいかと思います。
※アプコンを外付けにする場合、別途電源（ACアダプタ・本品には付属しません）が必要になります。

・本体とコンバータをつなぐケーブルはアルミテープでシールドし、その上から配線結束用テープを巻いて保護してあります。

【その他】
・スイッチパネル基板のヘッドホンジャック付近が割れており、パターンが1箇所破断していたため基板・パターンともキチンと修復してあります。

・ACインレットが旧式の角型2Pのため、一般的な3極のものに交換してあります。アースも結線してあります。

【出品物】
-本体
-電源ケーブル
-アップスキャンコンバータ
-アップスキャンコンバータと本体との接続ケーブル
-USBメモリ※
-SCSIスロットのブランクパネル
※USBメモリにはOS（V1.13）とシーケンスソフトDirector-S、フロッピーディスク200枚分に相当するRolandサウンドライブラリーを収録しています。

・液晶ディスプレイとVGAケーブルは付属しません。

・取扱説明書は以下からダウンロードできます。
S-550
Director-S

・外見は経年なりの使用感はあります。本体のディスプレイカバーに目立つ傷があります。コンパウンドでかなり頑張って磨いてみたのですが傷が深く、少しマシになった程度でした。このままでも視認性には問題ありません。開腹した時内部がかなり汚れているように見えたのですが、ホコリが積もっていただけで全バラしてクリーニングしたらむしろとてもキレイでした。ゴム足は4つとも揃っています。